生見保育園の保育室には白と黒の時計がふたつ、隣同士に並んでいます。
なんでふたつも?
実はこの時計、ひとつは普通の時計で、ひとつは保育者が針を回し、次の活動の予定時刻を知らせるための時計なんです。自分たちで時計(時間)を見ながら動けるようになってほしいという思いから、このような保育が取り入れられました
「時計の針が◯◯になったら××しましょう。」と声をかけますが、初めはなかなか時計を見ませんでした。「××の時間になったよ」と伝えても、「えーまだだよー」と。「じゃあ時計見ておいで」からのスタート。少しずつ時計を見に行くようになり、年中、年長児は「あ、(見本の時間と)一緒だ!」「◯◯になってる!」と、気づきが出始めます。約束した時間が現実味を帯びて自分で理解が出来てきました。
すると、自主的に次の活動の準備に移れるようになってきました。もちろん、まだまだ時間通りにはいきませんが、子どもたちが自主的に気づいて行動しようとしてくれていることが嬉しい毎日です。時にはまだ遊びたいというときも…。そんな時は「◯◯したいから時間をもう少し延ばしたい」などと自分の意見を持てたり伝えたり、交渉することも覚えてくれることに期待して…
これからも子どもたちの成長を見守りながら、一緒に楽しい毎日を送っていきたいです。