こんにちは。園長の宮原です。
今日は園外保育にいく時に起こったエピソードです。
「みんなでドングリ拾いにでかけよう!」とお散歩の準備をしていました。そんな中、帽子を忘れた男の子が保育園の帽子を借りてヒモを手に持ち、クルクルと帽子を回して遊んでいました。保育者は『帽子を大切にしてほしい』という思いから、「保育園の帽子、大事に使ってくれると嬉しいな。まだクルクル回すの?」と声を掛けました。帽子のゴム紐はビヨーンと伸びてしまったものがいっぱいあったことも、保育者は気になっていたからです。
その男の子は、『帽子を大切にする』というお約束は「いやだ!!!」と断固拒否。結局保育園でお留守番をすることになりました。「お話するのは恥ずかしい」というので、みんながお散歩に出発した後にゆっくりと話を聞いてみると、小さな声で「だって、ビヨンビヨンするのがおもしろいんだもん。ビヨンビヨンするおもちゃ、ないんだもん。」と、お約束できなかった理由を教えてくれました。
『約束したら守らないといけない。約束はやぶったらいけない』という社会のルールをきちんと守ろうとしたその男の子の気持ちに男気と成長を感じつつ、子どもの気持ちを大人の尺度で理解しようとしてはいけないなあと、反省の気持ちにもなりました。
お留守番している間に、その男の子がゴム紐を使って「ビヨンビヨンするおもちゃ」を作りました。このおもちゃがあれば、帽子を大切にできるそうなので、これからの姿が楽しみです☆(家用と保育園用を作ったそうです。)